北海道で大規模な無電柱化の日のイベントが例年開催されています。
11月7日~13日にかけて、北海道で無電柱化の日の大規模なイベントが開催されました。昨年に引き続き今年もグレードアップして開催されました。
その中で当NPO北海道支部が札幌と函館の会場を中心にお手伝いさせていただきました。
その様子をご紹介させていただきます。

◎北海道開発局からのご案内ページ
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/release/slo5pa000000jyc0-att/slo5pa000000sc08.pdf

展示会場の印象
〇他の地域ではなか見られないスケールの大きな無電柱化のパネル展示のイベントという印象をもちました。
→札幌の地下歩行空間(チ・カ・ホ)というイベントスペースをうまく利用された企画という印象をもちました。
→土日だったからかもしれませんが、東京・川崎・大阪のなど遠方のかたも参加されていました。
〇地下歩行空間がゆったりしていて、かつ人の流れもほどほどにあって、展示をするには好立地な印象を受けました。
〇ビフォーアフターやわがまちパネル展は、北海道の企画から全国の企画へと発展させたいような気がしました。
→東京その他各地でしても面白いいい企画だと思います。
意外と若いひと、特にカップルが足を止めるケースが多かった。
→今回、アニメを利用したキャラクターを使ったことと、若い層、特に男女のカップルの参加も意外と多かった(お手伝いした日が土日だったのも影響したか)。アニメキャラとの因果関係があるのだろうか。告知ポスターなどの効果?もう少し目立たせてもよかったかも。

プラレールの展開
親子連れが立ち止まっては遊んでいって、とても盛会でした。
→男の子も女の子も関係なく遊んでいかれていたようでした。
→精巧につくられていて、かつ工夫されているところが、大人気だった要因かと感じます。スケールも大きいですね。
〇サイズがよく、子供目線で楽しめるところがよかった。
→列車やジオラマがちょうど子供の目線のところにあるのが素晴らしい。
→マグネットで電柱のあるなしが容易に再現できるところ、レゴブロックで柔らかな印象を与えているところ、模型の列車の先頭にビデオカメラをつけて、臨場感をモニターで見られるところなど、色々工夫されていて感心しました。
〇親子で参加される展開は、人が人を呼ぶのでいいのではないかと思います。
→滞在時間が長くなる分、管理するひとは大変かもしれません。
小学校の無電柱化出前授業に向けて準備されたとのことでしたので、是非、授業でも使っていただきたいと感じました。

わがまちの無電柱化・わがまちの風景 BeforeAfter のパネル展示
札幌という街の特性なのか、北海道の色んなところから出てきているひとが多いので出身地やゆかりのある地を応援するようなかたちで投票するかたが多かった。色んなまちの名前を聞かせていただいた。
→無電柱化を知らないひとでも足を止めていただけるいい企画だと思います。
→プラレールもそうですが、参加者目線で楽しめる企画で、勉強になりました。
「私の街でも無電柱化された場所があるが、出ていないのが残念」という意見をよくいわれた。→岩見沢・砂川など
「今はどこを重点的に整備しているの」というひとも何人か聞かれた。
→札幌ドームまでの道や白石区などをあとで教えていただきました。
BeforeAfterの写真を熱心に見られているひとが多かった。
→今年新設されてよかったと思います。
BeforeAfterとわが街パネル展の境目がわからず、BeforeAfterの写真から投票するひとが多かった。
→無電柱化された写真だけだと善し悪しで判断される傾向あり。
→ Before&Afterのほうが、特徴がつかみやすいのかもしれません。
無電柱化は地震には強いのか、大丈夫なのか、メンテナンスは大丈夫なのか、なんでこんなに費用がかかるのかという質問をよく受けました。
→よくある質問のQ&A集をつくっておいてもよかったかもしれません。
大型モニターの国交省の動画と函館・赤松街道でのトレンチャーの実証実験の動画も、立ち止まって見ておられるかたも多かった。
→少し離れたところにあったので、じっくりみられていたひとが多かった。年配のかたが多かったように思います。
〇わがまちの風景で投票したかたに、「隣りのアンケートに答えてスピードくをすればフォトスタンドがもらえますよ。」と誘導されているところがよかった。
→パネル展示とアンケートが連動しやすいような方法を考えてもいいかもしれないです。
→アンケートの回答が年配のかたに集中していることについて、時間の制約が比較的ない年配のかたに偏ってしまうのはある程度仕方ない面はある。フォトフレームもどちらかといえば年配のかた向けの景品か。今回のアニメキャラ・無電柱化の日のマークを使ったグッズがあったらおもしろかったかも。
〇札幌駅周辺はほぼ無電柱化されていました。
→無電柱化の質問をされてきたかたに「札幌駅周辺は、今はほぼ無電柱化されてますね」と伝えると、「そういえば確かに電柱はないなあ」と言われて初めて気付かれるかたも多かったようです。

 

個人的な感想になりますが…
VR体験(11/12)
〇電柱のある風景の際に操作の説明やこちらから操作の説明を聞いたりしているうちに電柱がない風景に切り替わってしまったので、操作のしかたと展開を別個に設けたほうがよかったかもしれません。
〇アトラクション的な要素や防災をテーマにした構成など、臨場感を持たせたものやテーマをもたせると子供さんを中心に参加してもらいやすかったかもしれません。
AR体験(11/13)
〇地中のデータを3Dマップ化し、専用のゴーグルをつけると可視化体験ができるコーナー
〇企業向けの展示だと、それだけでもよくわかると思いますが、一般のひとにはなじみがないので、
「地中は実はこんな複雑な状況になっている。電柱化の工事をするときにショベルカーで掘削すると、思わぬところで管を傷つけたりするんです。そこで、地中探索3Dマップがあれば非常に便利です!」
みたいな事前説明(イラスト入りの説明など)があれば、興味を惹きやすいかなと感じました。
その他
〇VR・AR体験コーナーとプラレール会場の間に出入口があり、分断されたかたちになってた。
→別のイベントのような印象をもつ感じだったので、来年はのぼりを立てるなど、展示に工夫が必要。