11月10日は無電柱化の日でした!!
当NPOでは、それに伴い、上の動画コンテストを11月11日に開催しました。
このイベントは、無電柱化を推進する市区町村長の会 令和6年度 第2回勉強会を兼ねています。

イベント内では、この日に向けて募集していた「無電柱化まちあるきショート動画コンテスト」の入選作品と受賞作品の発表がありました。それらについて、ご紹介させていただきます!!

◆NPO無電柱ネット 髙田理事長のあいさつ◆
本日はご足労いただき、ありがとうございます。また、今回の動画コンテストにご参加、動画をくださいました皆様に、心より感謝いたします。
思い起こせば、私たちが電柱のない街づくりに取り組みを始めて20年近くの年月が経ちます。また、国の無電柱化に関する取り組みも進み、2016年に法制化がされ、その中で11月10日が「無電柱化の日」と定められましたが、このような制度はきわめて珍しいものです。その狙いは住民と行政の協働が不可欠であるものと考えております。
その実行の一環として、私たちが取り組みましたのが、今回の「動画コンテスト」であります。
動画という手間のかかる課題にご参加いただけるかどうかの懸念もありましたが、蓋を開けて見ると、素晴らしい作品が多く寄せられました。審査員にとっては嬉しい悲鳴の中で審査させていただきました。優劣をつけがたい中での審査であった事を、どうかご理解ください。

思い起こせば、毎年のように災害が増えている現状で、最近にも 11月に入ってからの大水害・強風が多発しており、国土強靭化は加速されることが不可欠となっています。幸い国の動きとしても防災・減災を進めることが示されています。また、大都市に偏りがちな「生活の安全」とともに、「地方創生」が打ち出され、地方でのまちづくり・無電柱化の加速が期待されます。合わせて 「防災庁」創設の動きが始まっています。
このような背景の中で、私たちNPOとしましては、今まで以上に行政との連携、地域・住民の皆様との協働を強めて行きたいと改めて考え、実行して行きたいと考えているところです。
今日ご参加の皆様はもとより、動画コンテストにご参加いただいた皆様に改めて感謝と共に、今後の連携をお願いするところです。
そのような動きを背景に、今日の集まりがより有意義なものとなることをお願いし、期待しているところです。 

◆入選した11作品を紹介!!◆
ここからは、ショート動画コンテストについて発表させていただきたいと思います!
まずは、入選した11作品の紹介です!

こちらになります!

クリックしてご視聴下さい。(ユーチューブ動画・限定公開)
No.
2 「札幌市大通公園から札幌駅」
No. 4 「茨城県つくば市」
No. 6 「東京都巣鴨地蔵通り商店街」
No. 7 「東京都銀座」
No.13 「奈良市奈良公園」
No.21 「京都清水界隈・清水坂」
No.25 「大阪市船場」
No.28 「神戸元町旧居留地」
No.30 「福岡市百道浜
No.32 「大分市ふないポルトソール通り」
No.35 「京都市清水界隈・二年坂」

入選された皆様、素晴らしい動画ありがとうございました!
今回の動画をみて、「わたしも!」とお感じになったかた、来年も可能であれば続けたいと思いますので、いまから撮りだめしておいて下さい!
また、日本にはまだまだ電柱・電線のないきれいな景色やスッキリした青空を見ることができる場所がたくさんあると思います。
広くて、青い、すっきりした空の輪をみんなで広げていきましょう! 

 

◆お待ちかね! 受賞作品を発表!!◆
​いよいよ、お待ちかねの受賞作品の発表です!

「無電柱化を推進する市区町村長の会長賞」
16.京都市先斗町part 

【選考理由】無電柱化を推進する市区町村長の会 事務局(鎌倉市)山本様
無電柱化を推進する市区町村長の会・会長の松尾 崇(まつお たかし)鎌倉市長に代わって受賞理由を述べさせていただきます。
狭あいな道路であるため、無電柱化に際し地域の協力が特に重要であったと思います。無電柱化された通りはすっきりとして美しく、また、多くの方々で賑わっており、本賞にふさわしいと考え選定しました。 

「にぎわっているで賞」 
16京都市先斗町part

【選考理由】NPO無電柱ネット理事長:髙田昇 

全国でも類を見ない都心部、それもきわめて狭い道で無電柱化に地元と行政の協働で時間をかけて実現させたこと、そして民間側でも、民地に地上機器を設置、それも露出しないように工夫をするなど多くの成果を見せています。
もし、この事業ができなかったら、先斗町が多くの人を引き留めることは出来なかったと考えられます。 

「受賞者の喜びのコメント」  NPO無電柱ネット 職員:塚田泰二 

皆様お世話になっております。NPO無電柱ネット事務局の塚田です。
この度は、「無電柱化を推進する市区町村長の会長賞」・「にぎわっているで賞という二つの賞をいただき、ありがとうございます。
わたくし自身、動画を募集し、編集する身でありながら、このような賞をいただくことになり、恐縮いたします。
先斗町に関しては審査員の皆様のコメントの通りです。
強いて申し上げれば、先斗町は夕暮れどきの提灯が灯るときが一番映えると思い、撮影させていただきました。
今回のコンテストは、フォトコンテストと違ってハードルの高いコンテストになったかと思います。
私自身、京都の街を色々歩いて撮影しましたが、結構、無電柱化されているなと実感しました。
来年はもっと他の場所でも動画がいただけるようにしていけたらと思います。

「空が広いで賞」
東京・浅草 

【選考】NPO無電柱ネット副理事長:松原隆一郎 

「空が広く見えるで賞」は、空だけでなく写っているものも勘案して
一位 8番の浅草で、「雷門とスカイツリーのそろい踏みで広い空」としました。
二位 15番の京都上七軒で、「伝統建築と空で構成する」vx
三位は、4番の茨城県つくば市、横1水平線に見える
24番大阪吹田の万博公園、樹木のvの字がきれい
としました。
浅草を選定した理由として、空が広いだけだと、つくば市とか札幌市もあるんですが、空を背景として東京を代表する新旧二つの建物が絶妙に取り込まれて撮影しているところ、無電柱化されたことで、ヨーロッパに負けない日本の、浅草の景観のよさが増していることが伝わること、さらに動画にしたことで、写真のような一場面ではなく、連続して景色が展開することにより前段の内容がより一層分かる作品だと評価しました。 

「受賞者の喜びのコメント」NPO無電柱ネット 学生 ボランティア(大学2年生)大竹菜々香 

NPO無電柱ネットで学生ボランティアをしている大竹菜々香です。
この度は無電柱化まち歩きショート動画コンテストの「空が広いで賞」に選んでいただき、本当に光栄に思っております。
私自身、自分の声を入れて動画を撮影する機会は、今回が初めてで、慣れない部分もとても多かったのですが、賞というかたちとして残すことができ、本当にうれしいです。
今後もこのような機会を通し、無電柱化の啓発・推進に貢献できたらと思っております。
本日は本当にありがとうございました。

「空が広いで賞」(合わせて紹介したい作品)
15京都上七軒 

【選考】松原副理事長 

この作品と肩を並べてよかったのが、15番の上七軒で、伝統建築が1970年頃から次々ととり壊されて電柱・電線が建ってゆく中で、ここ上七軒は、空がV字型に見えるところが、X型に見える美しい町並みが保たれている。
この町並みが江戸から明治にかけて隆盛を極めていた町屋(集合住宅)の風景だと思い、評価しました。 

「工夫しているで賞」
29岡山県矢掛町 

【選考】NPO無電柱ネット顧問:森山誠二 

お金をかけずに無電柱化を行ったという点で、矢掛を押したいです。
あえて電線共同溝にこだわらず、町が中心となり電力・通信がそれぞれ工夫して、側溝利用や壁利用、側溝壁からの引き込み。
仕上げはタイルに見えるように舗装をはつり加工。少ないコストで街が蘇りました。
そのほかは、つくば市巣鴨地蔵通り鎌倉小町通り2京都清水二年坂がいいと思いました。
街の出来栄えから言えば、もっと他にいいところはあるかもしれませんが、矢掛町は、昔ながらの宿場町で、人口が18000人くらいの小さな町です。
売り物といえば、この宿場町ですが、無電柱化したことにより町も賑わいをみせています。
昔から無電柱化したいという話はありましたが、水害が多く、そのため側溝をつくってポンプで汲み出すようなことをしていました。
電線共同溝で行おうとすると、その側溝が足かせになっていましたが、官民連携事業の中でうまく工夫され、短期でかつ低予算で無電柱化させたところが素晴らしいと評価しました。
付け加えると、舗装の表面をインターロッキング(装飾貼り)しているように見えますが、従来のアスファルトをカッターで削って模様にする工夫をしています。
住民の皆さんも以前は外にゴミを出していたところを家の中で保管したり、標識も含めて看板は極力設置せず、良好な景観を保つ努力もされています。 

「受賞者の喜びのコメント」  NPO無電柱ネット大阪本部理事佐伯康二 

ありがとうございます。
矢掛町はコンテンツの勝利だと思っています。
矢掛町の事業が終わってからレベニューキャップ制度が出たり、国交省の部会で側溝に配管することが検討されるようになり、またその配管の写真が使用されたりしていますが、その写真がまさに矢掛町の写真なんです。
現在、電線共同溝工事のあとに残る先っぽの工事は、とまっていることが多いですが、矢掛町のようなやり方をとり入れれば、どんどん安くできるのではないかと思っています。
以上のような背景を考えると、矢掛町がこの賞に値するものと喜んでおります。

※「無電柱化を推進する市区町村長の会長賞」「にぎわっているで賞」「工夫しているで賞」の賞金は当NPO関係者のため、辞退させていただきました。

 

【アンケート企画実施中!是非!】無電柱化 まち歩きショート動画コンテスト!の動画を是非ご覧ください!!