今回のポイントは?
今年大きな動きのあった住宅開発地や市街地開発地の無電柱化推進政策(主要電力10社の約款変更や国の補助金制度)に注目して、共催している(株)ジオリゾームの壁面を借り、無電柱化の住宅の写真を壁面一面に展開しました。
従来は、壁面に当NPOの活動紹介や無電柱化の現状や課題、国交省・無電柱化を推進する市区町村長の会との連携や最近の動向などをパネルで紹介していましたが、今回はモニターを用いて動画で紹介しました。

 

制作した動画の紹介

海外の無電柱化事例 (東京支部:前川理事作成)
5分40秒 https://youtu.be/P7SB0lGHR4Y

国内の無電柱化事例 (東京支部:前川理事作成)
3分44秒 https://youtu.be/31hZz5J7iLU

前川理事のコメントより
7月20日から3日間、東京ビッグサイトで開催された無電柱化展用に、海外と国内の無電柱化事例の映像を作りましたので、見てみてください。YouTubeの、URLを知っている人だけが見られる限定公開です。
いずれも、後半の方で地下埋設手法や埋設基準緩和についても紹介しています。個人的には、海外で使われている「傾斜掘削」機械の利用を国内でも導入されることを期待します。

特に前川理事の海外事例の動画は、様々な国の無電柱化の事例を紹介されており、私達も来場者に視聴をすすめて見ていただきました。

NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク活動紹介 (事務局:塚田、東京支部:北村理事作成)
後半に髙田理事長、理事のメッセージを入れています。
4分58秒 https://www.youtube.com/watch?v=XK-DqtpjX30

NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークPR動画・学生編 (事務局アルバイト:星川作成)
学生らしい斬新なアイデアの動画です。
4分02秒 https://www.youtube.com/watch?v=sa_ayagByfk

電柱化マイスター・井上利一の15分でわかる新規住宅開発の補助金制度 (井上事務局長・星川作成)
令和4年4月に制度化された、無電柱化に関する新規住宅開発の補助金制度をNPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク理事兼事務局長の井上利一が、分かり易く解説しています。
住宅開発に携わるかた、必見の内容です!!
4分02秒 https://www.youtube.com/watch?v=pdtzcj6SRQU

今回、時間をかけてこれらの動画を制作しました。
一つひとつの動画の内容はクオリティの高いものができたと思いますが。それをどう見せるかには課題を残しました。参加者が自ら選択して閲覧できるような仕掛けをつくったほうがよかったかもしれません(ブースでは、各動画をミニセミナーとミニセミナーの合間にローテーションで流しました)

 

国土強靭化セミナー(コンストラクションステージ)
ミニセミナー(当 NPO ブース) 報告

7月20日(水)
コンストラクションステージ・国土強靭化セミナー
国研 寒地土木研究所 地域景観チーム 大部様
「自然・田園域において無電柱化を進めるために~」

NPOブースでのミニセミナー
国研 寒地土木研究所 地域景観チーム 岩田様
「電柱と景観」
北海道を中心とした貴所の研究事例を大部様、岩田様それぞれにお話いただいた。
現在主流になっている電線共同溝方式のほかに可能な限り低コストでかつ景観面で効果的に感じる無電柱化の方法を紹介。裏配線、セットバック、浅層埋設が可能かどうか、その手法を行った場合、景観意識への効果はどれだけ違うかなどの事例を紹介していただいた。また「景観とは」と題して、三つの景観「視覚的景観」「身体感覚的景観」「意味的景観」の解説をしていただいた。現在、無電柱化は、防災面を重視して進められていますが、景観面でも無電柱化すべきところはたくさんあります。特に北海道の景観向上には無電柱化が役立つと思うので、貴所の研究に期待したいと思います。

 

7月21日(木)
コンストラクションステージ・国土強靭化セミナー
    NPO無電柱ネット 井上事務局長
「補助金もらって無電柱化のまちづくり」

NPOブースでのミニセミナー

(株)ジオリゾーム(大阪) 夏目様
「関西における民間開発地の無電柱化の現状」
NPO無電柱ネット 井上事務局長
「補助金もらって無電柱化のまちづくり」(ダイジェスト版)

井上事務局長のミニセミナーの様子

(株)ジオリゾーム(東京) 望月様
「関東における民間住宅開発地の無電柱化の現状」

推進展の二日目は、民間の戸建て住宅の無電柱化に朗報となる新制度の紹介が中心となりました。
ジオリゾーム夏目氏・望月氏とも貴社での民間住宅開発地の無電柱化の事例を紹介するとともに、電線管理者、担当する道路管理者(自治体)との交渉面での課題や問題点を話して頂きました。民間住宅開発地の制度に関しては、井上事務局長のセミナーの内容を後で紹介したいと思います。

 

7月22日(金)
コンストラクションステージ・国土強靭化セミナー
(一財)日本みち研究所 森山専務理事
「単独地中化による無電柱化の推進」

ミニセミナー後、質問に答える森山様

NPOブースでのミニセミナーでもダイジェスト版で講演

森山専務理事には、午後から当NPOブースでも「単独地中化による無電柱化の推進」についてお話していただきました。
森山様は、第8期無電柱化推進計画・無電柱化を推進するあり方検討委員会の内容を踏まえた各関連省庁の連携から新設電柱の抑制強化が進められていることをご説明いただいたのと、無電柱化の推進には、道路管理者(国・自治体)が中心で行っている電線共同溝方式だけでなく、電線管理者が主体となって進める単独地中化方式での無電柱化の推進も欠かせないことをお話いただきました。

無電柱化推進法(抜粋)
(基本理念)
第二条 無電柱化の推進は、無電柱化の重要性に関する国民の理解と関心を深めつつ、行われるものとする。
2 無電柱化の推進は、国、地方公共団体及び第五条に規定する関係事業者の適切な役割分担の下に行われなければならない。
3 無電柱化の推進は、地域住民の意向を踏まえつつ、地域住民が誇りと愛着を持つことのできる地域社会の形成に資するよう行われなければならない。
(国の責務)
第三条 国は、前条の基本理念にのっとり、無電柱化の推進に関する施策を総合的、計画的かつ迅速に策定し、及び実施する責務を有する。
(関係事業者の責務)
第五条 道路上の電柱又は電線の設置及び管理を行う事業者(以下「関係事業者」という。)は、第二条の基本理念にのっとり、電柱又は電線の道路上における設置の抑制及び道路上の電柱又は電線の撤去を行い、並びに国及び地方公共団体と連携して無電柱化の推進に資する技術の開発を行う責務を有する。
※電線管理者は電柱・電線の撤去に努め、国・自治体と連携・協力する責務を負っている。

 

NPOブースでのミニセミナー
国交省 国土技術政策総合研究所 大城室長
「合意形成の進め方ガイド(案)の簡単解説」

今年の4月1日に公表された「合意形成の進み方ガイド(案)」についてお話していただきました。
・自治体における過去5年間の無電柱化の実施状況を見ると、約8割が無電柱化事業を実施したことがない状況。

・無電柱化の経験がない、または豊富でない市区町村の担当者向けに、「計画段階からの合意形成に関する参考図書」として無電柱化事業における合意形成の進め方ガイド(案)を作成。
・作成したガイドは、令和4年4月1日に国土技術政策総合研究所HPにて公開
・ガイド掲載ページ:http://www.nilim.go.jp/lab/dcg/kadai6-mudenchu-guide.html
・本ガイドは、無電柱化の経験のない、または豊富ではない市区町村の担当者を主なターゲットとしていることから、無電柱化に関する基礎的知識をとりまとめた【基礎編】と合意形成の方法をまとめた【本編】により構成。
【基礎編】では、無電柱化事業が初めての方を想定して、無電柱化に関する基礎知識を解説しています。

ここでは、無電柱化の目的や効果、構造、整備工程、事業の進め方などを解説しています。

【本編】では、無電柱化事業の計画から実施に至るまでの実務における多様な関係者との合意形成プロセスを解説しています。
ここでは、路線選定段階、設計段階、施工段階において必要な調整事項や円滑な事業実施のための合意形成のポイントを解説しています。

※【基礎編】は、普遍的な無電柱化の基礎知識を集めたものとして構成し、【本編】は、無電柱化施工ケースによって様々な合意形成が考えられ、かつ関係者の立場でも見解がかわってくるので、今後は追加資料で補足していく方針とのお話もいただきました。

 

NPOブースでのミニセミナー
東京支部 前川理事
「海外と国内の無電柱化事例」

当NPO・PR動画の無電柱化の海外事例・国内事例の制作をしていただいた東京支部の前川理事にミニセミナーのトリを務めていただきました。
写真だけでも海外と日本の景色の違いに圧倒されますが、そこに解説が加わると更に理解力が深まります。
北ヨーロッパでは地下埋設が標準
〇イギリスは国立公園や景観地は地中化を義務化
〇オランダは100%の中低圧電線が地中化
〇ドイツは87%の低圧電線が地中化
米国は2018年時点で新規敷設の25%が地中化

更に、無電柱化の効率的な諸外国の無電柱化工法や、オーストラリアの住宅地の地中化(下の項目)は、諸外国にできて日本にできないことはないと感じる資料です。

  • 1994年に暴風雨で大規模停電
  • 停電の80%が送電線に落ちた木や枝に起因する
  • 住宅地域は地中化を原則とする指針制定
  • 住宅開発業者には新規開発時に地中化を義務付け
  • 電力会社が積極推進電力安定供給
    〇電力安定供給
    〇街並みと視覚的快適性の向上
    〇街路樹の維持費削減
    〇電力会社の保守費用䛾削減
    〇感電死の削減

日本の電柱・電線の風景が諸外国からみても素晴らしい風景になることを改めて思う講義でした。

 

当NPOブースでの製品発表、製品展示
エイテック株式会社様
新製品 電動ジェッティング機と電動ウインチの紹介(2回)

当NPOブースでの製品説明の様子

 

エイテック(株)に協賛いただき、下記の製品の発表会していただきました。当NPOブースにも実際に製品を展示していただきました。