所在地:兵庫県揖保市新宮町
事業者:兵庫県企業庁、光都21輸入住宅協議会
戸数:30戸
実施年度:1997年9月
播磨科学公園都市のデザイン指針「時間とともに成長する森の中の都市」に基づく計画である。豊かな植栽による季節感のある疎林の中の住宅地、ゆるやかに広がる芝生のアンジュレーション、安全で美しい街路、緑の中の園路がテーマである。自然地形と既存樹林の骨格を残したまちづくりでヒューマンスケールの小さなコミュニティ空間を創出している。
全体面積の約50%を公共用地(道路・緑地)とし、「林間住宅地」をテーマに疎林と芝のシンプルなランドスケープとする。造成は、雄大な自然の地形に呼応するように、柔らかな曲線のつながるウェーブ造である。街区内道路は自然地形になじんだ曲線とし、自然林を最大限に残すためクルドサック道路を採用。フットパスを有機的に配している。
植栽計画では、西洋菩提樹やアメリカフウなど外来種を導入して輸入住宅との調和を図ると共に、広葉樹や花木を多く植え四季の移り変わりを演出。道路(幅員9m)の両側2mは植栽帯。クルドサックの回転広場(直径24m)は、来客用駐車場にも利用。中央にシンボル的な高木を植栽する。
参照・引用
https://www.machinami.or.jp/contents/search/search_japanese_detail.php?mid=9101
参考文献 『日本のコモンとボンエルフ 工夫された住宅地・まちなみ設計事例集』 (著 住宅生産振興財団編 日本経済新聞出版社)