所在地:山口県山口市大字朝田字岡
事業者:山口県住宅供給公社
戸数:76戸
実施年度:1996年5月
「地球にやさしい住宅団地」をテーマとし、既存地形、植生を活かした住宅地づくりをめざす。敷地中央の小高い丘の緑地を「鎮守の森」として保全し、自然のシンボルとすると共に、既存の池に調整池機能を持たせたビオトープとして活用するなど、人と自然、人と人の共生を図る。計画地は南緩傾斜地。また、建設省環境共生住宅市街地モデル事業およびまちなみ環境整備事業に指定された。防犯モデル団地でもある。
街区計画は、幹線道路を街区中央に配し、自然地形を活かした街区内道路をこれに接続する。不整形で起伏のある緩斜面の敷地条件から、10戸を基本ユニットとする。公園の南側は傾斜を活かした街区とし、2段宅地や斜面住宅を計画。幹線道路は幅員9m~11m(車道部分6m、片側歩道3m~5m)、東側進入部分は幅員13m(車道部分6m、両側歩道3m、4m)。
住宅は、高齢者専用室付き、中庭、地下室、自然エネルギー活用等のテーマのある住宅とする。共有施設として持つ集会所(ふれあいの家)は、太陽光発電設備を備え、施設の電気供給と隣接するビオトープの池の水循環も行なう。
参照・引用
https://www.machinami.or.jp/contents/search/search_japanese_detail.php?mid=9102
参考文献 『日本のコモンとボンエルフ 工夫された住宅地・まちなみ設計事例集』 (著 住宅生産振興財団編 日本経済新聞出版社)