埼玉県 鳩山ニュータウン
自然環境(緑)の残存と回復をテーマとする。宅地の狭小化の対応策として、コミュニ ティ空間の創出と景観演出を兼ねて、道路の一部にみち広場ともいえるグリーンスポット を導入。コミュニティ形成には、まちのわかりやすさ(秩序化された空間構成)と、コミ ュニティの核(シンボルゾーン)が重要であると考える。その空間構成要素に緑を位置づ け、緑のヒエラルキーとネットワークを明確化することにより、わかりやすく親しみやす い街をつくる。街区構成は、グリーンスポットを核として80戸~100戸を1ユニットとする。 ユニットごとにエントランスを設け、中央にはグリーンスポットを配置。ユニット同士は フットパスでつなげる。緑のヒエラルキーは、私的領域(庭)、中間領域(コーナーグリ ーン、グリーンスポット、エントランスグリーン)、公共領域(公園、緑地)とし、さら にこれをネットワークさせる。入口部の道路(幅員10m、うち車道部分6m)は、両側に植 栽桝(高木)のある歩道(2m)付き。ユニット内道路(幅員5m)は、卍型に配置し、中央 のグリーンスポットはみち広場として、ベンチやシンボルツリー等を設置。ユニットごと にテーマを設定して個性づけを行なっている。