<概 要>

■目 的

1)今、にわかに関心が高まっている「無電柱化」について、その現状と課題を共有し、その背景にある様々な問題を議論し、学生と共に無電柱化について考える機会を作るとともに、無電柱化への関心を高めてもらい、無電柱化への世論形成の一助とする。

2)学生に身近な社会が直面する課題を正確に把握・理解し、適切な解決策を創造するために不可欠な能力の育成を目指します。そして、本講義を通じて社会の諸問題に取り組むより高い能力を身につけてもらうことを目的とします。

■期待される成果

本講義を受講してもらうことで、学生の、無電柱化という社会問題に対する視点を持ってもらい、無電柱化に関しての日本の常識は世界の非常識であるというパラダイムシフトを行う。こうした過程を通して、学生の柔軟な発想や、問題意識を持つことの重要性を取得してもらう。

■コース資料

テーマ:「日本の電柱はなぜなくならないか?」
>5回シリーズ<

90分の講義を5回連続で行うことで、学習効果を高めるとともに、学生の無電柱化に対する問題意識を醸成し、目的と期待される成果を達成しやすくします。

第一回 無電柱化に関する意識調査(学生へのアンケート)
グループディスカッション(電柱は要る・要らない?)

・ 世界と日本の無電柱化の歴史と現状

・ なぜ、日本は電柱が多いのか?

ワークショップ風景(イメージ)
ワークショップ風景(イメージ)

 

第二回 無電柱化と景観まちづくり
グループディスカッション(アンケート結果をみて)

・ 海外の街と日本のまちの違い

・ 日本の景観まちづくり(事例研究)

第三回 無電柱化と防災の関係性
グループディスカッション(無電柱化は災害に強いか?)

・ 地震大国日本

・ 無電柱化と災害

第四回 無電柱化の経済効果と資産価値
グループディスカッション(無電柱化したまちは資産価値が高いか?)

・ 無電柱化したまちの経済効果と資産価値

・ 無電柱化アンケート(2回目)

第五回 無電柱化へのアクションプラン
グループディスカッション(無電柱化へ向けて)

・ 無電柱化の技術と方法

・ 無電柱化の法制度

・ 無電柱化を推進するために

 

>1回シリーズ<

90分の講義を1回にまとめたもの。5回の内容が1回に集約されるため、情報不足になる可能性はあるが、無電柱化の重要性の理解と啓発という目的は達成できると考える。

第一回 無電柱化に関する意識調査(学生へのアンケート)
グループディスカッション(電柱は要る・要らない?)

・ 世界と日本の無電柱化の現状と課題

・ 無電柱化に関する常識・非常識

・ 無電柱化を推進するために

 

■講師情報

井上利一

理事兼事務局長

 

講 師 所 属 役 職
井上利一(いのうえとしかず) NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク 理事兼事務局長
株式会社ジオリゾーム 代表取締役
最終学歴 その他
立命館大学大学院 政策科学研究科 無電柱化民間プロジェクト 委員
著 書 生年月日・出身地
『電柱のないまちづくり』共著『電柱のない街並みの経済効果』共著 1966年1月6日生まれ福岡県出身

 

参考文献

・『電柱のないまちづくり』  学芸出版社、NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク編著

・『電柱のない街並みの経済効果』 住宅新報社、 足立良夫・井上利一著

・『失われた景観』 PHP新書、松原隆一郎著

「電柱のないまちづくり」電柱のない街並みの経済効果失われた景観 松原隆一郎