新しくNPO法人電線のない街づくり支援ネットワークのボランティアに参加させて頂いています、木田です。
本ボランティアを通して電線類の地中化の利点などを学びたいと思います。
また、この取り組みを通して少しでも地域に貢献することが私の中での最大の目標です。
前置きが長くなりましたが、本題に戻りたいと思います。
当NPOのホームページに掲載されている『「無電柱化について」の内容を読んで、気になったことを三つ挙げよ』の課題に取り組み、まとめてみました。

一つ目の気になった事は電柱による歩道の幅員減少の危険性についてです。

NHKによると、「携帯電話やスマートフォンを使用しながら車を運転する、いわゆる「ながら運転」による死亡重傷事故が、去年1年間に全国で122件発生し、過去最多となったことが分かりました。5年前に「ながら運転」の厳罰化が行われて以降も増加傾向が続いているとして、警察庁は対策を進めることにしています。」(NHK 2024年3月7日 13時27分)と記事で取り上げられていることから、ながら運転や歩きスマホによる事故が増加傾向にある事が分かりました。

この様な事故が起きているという現状で電柱が事故を引き起こす一因になる可能性があります。実例として飲酒後に携帯電話を操作しながら自転車に乗って帰宅途中、誤って電柱に衝突し受傷した。【軽症】(東京消防庁)という事故がありました。

電柱がある事で私たちが道路を歩いている時や自転車の運転中にうっかり電柱に衝突してしまう事もあると思います。また、自動車が電柱に衝突して横転した事故も実際にある事が分かりました。
(高齢の男女が乗った軽乗用車が電柱に衝突し横転 2人が意識不明の重体 山梨・身延町)

私自身、道が分からない時にGoogle Mapなどの地図を見ながら移動することが多く、その際に電柱がある事に気が付かずに衝突しそうになった事があります。

電柱・電線の弊害として、電柱の倒壊による通行障害や断線による停電もありますが、通常の日常生活だけでなく、そもそも地震などで避難する際の妨げになることは間違いありません。

参考になるブログを以下にあげさせていただくので、ご覧ください。
自転車通行空間の整備が無電柱化の推進に繋がる!

電柱による幅員縮小が原因で起きる事故はそれだけではありません。

神奈川県の鎌倉市で、JR東海道線で走行中の電車が線路脇の電柱に衝突した事故がありました。事故の原因は電柱の腐食でした。それにより鉄筋が破断し電柱が傾いたことで道路が幅員縮小になり、電柱に走ってきた電車が衝突したことが分かりました。

【参考文献】
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231005/1000097849.html


二つ目の気になった事はソフト地中下についてです。

私は電柱の地中化の方法は、地下に電柱を埋蔵するだけしか無いと思っていました。しかし、電力地上機器と街路灯を一体にした柱上トランスを設置し、歩道での省スペース化を実現することが出来る事を知り、驚きました。

NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークHPより

また、無電柱化による防犯機能、景観改善の向上を目指した実例として戸越銀座商店街の無電柱化を行った事で客数が2倍に上がった事を知り、驚きました。 

戸越銀座商店街の風景(ジオリゾームHPより)

 

三つ目の気になったことは、無電柱化のデメリットについてです。

無電柱化のデメリットは高コスト・長工期、復旧に時間がかかる、地上機器の設置場所確保です。しかし、公共工事として雇用増と地域への貢献効果や復旧よりも人命第一で被災も最小限に抑えられる事など、調べるほど無電柱化には多くのメリットがある事が分かります。これからも無電柱化についての情報を探していこうと思います。

【参考資料】
「ながら運転」死亡重傷事故 去年122件 過去最多 増加傾向続く | NHK | 自動車
東京消防庁<てびき・ハンドブック><消防少年団 高校生団員のてびき><第6章 日常生活の事故防止> (tokyo.lg.jp)
高齢の男女が乗った軽乗用車が電柱に衝突し横転 2人が意識不明の重体 山梨・身延町 | TBS NEWS DIG
商店街でも効果あり!無電柱化で街と観光の活性化! | 株式会社ジオリゾーム (georhizome.com)

無電柱化とは