皆さん、こんにちは!今回は、無電柱化がどんどん進められている韓国・ソウル市の記事などを紹介させていただきます。
電線·電柱のない歩行にやさしい街づくり を目指して!
ソウル市は都市の美観を害する公衆の電気·通信線と電柱を地下に埋設する地中化率が昨年(2023年)末基準で62.2%で、国内(韓国内)で最も高いことが分かったと明らかにした。
市は電線·電柱のない歩行にやさしい街づくりに拍車をかけるため、2040年までに600キロを追加整備し、地中化率を68%まで引き上げる計画だ。
2019年に再整備した「空中線地中化基本計画」によると、2020年から2024年までに165kmを整備することが目標だった。 ところが、市が積極的に支援に乗り出したことによって、今年までに254kmの空中線地中化を完了する予定だ。 計画期間中に整備目標の154%を達成することになる。
因みに、日本の東京都の無電柱化の総整備延長は986km(令和元年・2019年)。2014(平成26)年度~2019(令和元)年度の5年間で167kmを無電柱化した。
このように地中化率が高かったのは、市が2007年12月から空中線地中化費用の50%で予算を支援し、事業を本格的に推進してきたためだ。 以前は韓国電力公社が直接費用を負担して必要な区間を地中化し、地中化を申請する申請者(自治区など)が事業費を100%負担して支払う方式だった。
市は2040年までに600キロをさらに整備し、地中化率を68%まで引き上げる計画だ。 また、歩道上の老朽化した地上機器も同時に整備し、快適な歩行環境づくりも同時に推進する予定だ。ソウル市関係者は「市内4車線以上の道路で電線と電柱が消えたことが事業の直接成果で、市は都市美観を改善し、快適·安全な歩行環境を作るために事業を着実に努力してきた」と明らかにした。※
※生活道路を除く4車線以上の主要道路を基準とした場合、2018年現在のソウルは86.1%で、ロンドン、パリ、シンガポール(100%)など。
世界の大都市と肩を並べる水準(地中化率を94.16%)まで引き上げ、歩行者中心の都市空間づくりを目指す。因みに東京は86%。特に市は、都市の美観を阻害する空中線の地中化をスピード感をもって推進するため、「空中線地中化事業」の基本計画を整備する予定だ。
【参考資料】「毎日経済」韓国代表経済メディアなどより
https://www.mk.co.kr/jp/politics/11151983
韓国での地震の被害状況
韓国では被害を起こす地震は少ないものの、年間平均48回の中小規模地震が発生しており、その中マグニチュード3以上の地震は10回程度。 1978年以降2020年12月現在、マグニチュード5以上の地震は10回発生した。
朝鮮半島は地震が少ないのはなぜか?
朝鮮半島はユーラシアプレートの中にあり、日本のようにプレートの境界にある地域に比べて地震が少ない。原発運営会社の韓国水力原子力の資料によると、日本は2000~22年にM5.0以上の地震が年平均114.5回発生し、0.3回の韓国より圧倒的に多い。
朝鮮半島は台風は基本的に少ないが……⁉
NHK WORLD 気象アンカー、気象予報士の森さやか様の記事によると、朝鮮半島への台風の年間平均上陸数は、約1つ。ただし、今年は9月7日の記事時点で5つ目になるそうで、1951年からの台風の記録を見てみると、これまでに1年のうちに台風が5つ上陸したことは一度もありませんでした。過去の記録は2012年と2019年の4個です。
そのうち8号と9号は記録的な強さでの上陸となりました。
8号は、「強い」勢力で北朝鮮に上陸、1951年以降で史上3つ目の「強い台風」での上陸となりました。かの2回は2012年の15号、2019年の13号です。さらに9号は中心気圧950hPaで韓国に上陸し、国内史上2番目に低い気圧となる952.5hPaが統営市で記録されました。なお1位の記録は1959年の台風で、この時には951.5hPaが観測されています。
今年の韓国は、日本と同様に記録的な豪雨にも見舞われたようです。
6月1日から8月15日にかけての韓国の平均雨量は920ミリとなり、例年の570ミリを大きく上回って、史上2番目の雨量となったと伝えられています。
井上了介大阪本部理事のコメント
残念ながら、最近の韓国の状況はわかりませんが、私が韓国に無電柱化の調査にいったのが2011年で、その時すでにソウル市も財政措置に積極的で50%を超えていたように記憶しています。
ただし、裏通りはまだまだで、なかなかな電線状況でした。
記事をみると、それからさらに積極的になっているとのことですね。
歩行者にやさしいというだけでなく、軍事的な側面もありますし、
韓国の場合、電力会社が「韓国電力」の一社しかないこと、家庭用電源が200Vというのも大きいですね。
また、通信はさらに昔から地中化を進めていたようです。
欧米やアジアの主要都市と日本主要都市の無電柱化率の統計グラフをみて
上の表は、無電柱化でよく使用する諸外国の無電柱化率を比較した統計データです。
日本と世界の主要都市との無電柱化の現状を知るのに優れたデータではありますが、今回の韓国・ソウルでの記事(2023末基準で62.2%)にあるように、ロンドンやパリ、シンガポールと並んで、アジアの諸都市が無電柱化をどんどん進めている状況を最新の統計にして示してほしいと思います。あと、ケーブル延長ベース、道路延長ベースの違いは何なのか。それに加えて、整備延長キロ数の比較も示すと、日本と世界との差がどれくらいなのかが分かるかと思います。上の統計だけでも整えてもらえると理解が深まると思うので、国土交通省のデータの更新を、是非お願い致します!
チャットGPTに「道路延長ベース」と「ケーブル延長ベース」の違いについて聞いてみた
上の説明だと、国交省(道路局)の基準が「道路延長ベース」で、電線管理者は「ケーブル延長ベース」でも考えてほしいみたいなニュアンスしか分からないので、チャットGPTに聞いてみた。
【質問内容】無電柱化の道路延長ベースとケーブル延長ベースの違いを教えて下さい。
無電柱化における「道路延長ベース」と「ケーブル延長ベース」は、無電柱化の進め方や評価基準に関連する用語です。それぞれの違いは以下の通りです。
1. 道路延長ベース
これは、無電柱化が実施される道路の延長を基準にした評価方法です。具体的には、無電柱化が行われた道路の全体の長さを測定し、その延長に対して無電柱化の効果や進捗を評価します。
この方法は、無電柱化の取り組みがどれだけの道路に適用されたかを示す指標となります。
2. ケーブル延長ベース
こちらは、無電柱化に伴って地下に埋設されるケーブルの延長を基準にした評価方法です。無電柱化によって地上から撤去される電柱の数や、地下に埋設されるケーブルの総延長を測定します。
この方法は、実際に地下に埋設されるインフラの量や、無電柱化による電力供給の安定性などを評価する際に用いられます。
要するに、道路延長ベースは無電柱化が行われた道路の長さに焦点を当て、ケーブル延長ベースは地下に埋設されるケーブルの長さに焦点を当てた評価方法です。どちらも無電柱化の進捗や効果を測るための重要な指標ですが、視点が異なります。
頭の硬い私には、わかったような、そうでないような回答だったので、もう少し突っ込んだ質問をしてみました。
【質問内容】「ケーブルの延長をベースに」とありますが、なぜ道路延長ベースより割合が高くなるのですか?
「ケーブル延長ベース」が「道路延長ベース」よりも割合が高くなる理由はいくつかあります。
ケーブルの密度: 地下に埋設されるケーブルは、特に都市部では非常に密集していることが多いです。1つの電柱が支えるケーブルの本数や種類が多いため、無電柱化に伴って地下に埋設されるケーブルの延長が長くなる傾向があります。
1.複数のインフラ: 無電柱化の際には、電力ケーブルだけでなく、通信ケーブルやその他のインフラ(例えば、街灯や信号機の配線など)も地下に埋設されることが一般的です。これにより、ケーブルの延長が増加し、割合が高くなることがあります。
2.道路の形状や構造: 道路の形状や構造によっては、無電柱化のために必要なケーブルの延長が増えることがあります。例えば、曲がりくねった道路や交差点では、ケーブルの取り回しが複雑になり、結果として延長が増加することがあります。
3.無電柱化の範囲: 無電柱化が行われる範囲が広い場合、特に都市部では、道路延長に対して埋設されるケーブルの延長が相対的に多くなることがあります。
これらの要因により、ケーブル延長ベースの評価が道路延長ベースよりも高くなることがあるのです。無電柱化の進捗や効果を評価する際には、これらの違いを考慮することが重要です。
なるほど。よくわかりました。