11月21日、出前授業に行って参りました。今回の訪問先は千葉県の船橋市習志野台にあります私立小学校の千葉日本大学第一小学校です。大学から高校・中学・小学校までが隣接しており広大なキャンパスで大変環境の良い小学校です。今回は、この小学校2年生のお子さんのお母様であられる伊藤様からのご依頼で訪問させて頂きました。
井上事務局長のお話では、今回が2度目の訪問とのことです。伊藤様は、無電柱化推進に大賛成で、大変熱心にボランティア活動に取り組まれてきています。子供たちにも無電柱化について正しい理解と関心持ってもらいたいとのことで再度学校の先生方にお話をしていただきました。先生方にも快くその主旨をご理解いただき、再度出前授業を実施出来る運びになったとのことです。
今回の授業は、4年生が対象で男女併せて75名です。井上事務局長の大変お上手な説明で子供たちも熱心に耳を傾けていました。
「電柱はあったほうがいい」と思いますか?「無いほうがいい」と思いますか?「どちらでもいい」ですか?そしてそれぞれのグループに分かれその理由を話し合ってもらいます。そして生徒たちにそれぞれ答えを発表してもらいます。事務局長は「なるほどね」とうまく相槌を打ちながら子供たちを話の核心に自然と誘い込んでゆきます。電線に覆われた市街の写真、小学校近くの路上写真、パリやロンドンの電線や電柱のない美しい街並みの写真・・・・。生徒たちはこうした写真のスライドを見て初めて電線や電柱の存在に気付かされたかのようです。また、井上事務局長が小池東京都知事とツーショットで一緒に写っているスライドやお昼のテレビ放送に出演しているスライドをみて大歓声を上げていました。東京都知事が無電柱化を推進しているというのは大きなインパクトがあったようです。その証拠に授業終了後、井上事務局長は人気歌手並みに生徒全員からサイン攻めにあったほどです。ロンドンやパリでは無電柱化が100%完了していることへの驚き、また日本が近隣の韓国や台湾にも遅れていることなどの説明は衝撃的だったようです。ケーブルメーカーの方のご協力によりケーブルのサンプルも手に取ってみてもらいました。
後半では、スライドで電線のある風景とそこから電線をなくした風景をビフォー・アフターの形で見てもらいました。電線・電柱のある風景を見た時は、がっかりの溜息が洩れました。一方、電線・電柱を画像から取り除いた風景を見た時、喜びに満ちたような大歓声が沸き上がりました。授業の最後に再度最初の質問をしました。「電柱は無いほうがいい」の賛同者は、はじめは半数くらいでしたが、授業最後にはほぼ全員が賛成者となりました。2、3名反対もありましたが、無電柱化に反対というよりしなくてもいいところもあるという意見だったようです。ほぼ全員が無電柱化について納得してくれたと思います。こうして約2時間の授業はあっという間に終了いたしました。授業に同席された校長先生からも大変喜んでいただけたようです。
今後とも一歩一歩ですが、子供から大人まで無電柱化について少しでも理解を進めて行けたらなと思いつつ校舎を後にしました。(廣井)
出張出前授業の際、会員企業様に協賛いただいて、無電柱化の下敷きを作成して、生徒さんに配布させていただきました。授業後にいただいた作文にも、下敷きの内容が反映されていました。
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