写真の住宅地は、今回の調査した無電柱化住宅地と関係ありません。

私たちは2024年2月から電線のない街づくり支援ネットワークのもとでインターンを行っている大学生です。
今回、私たちが実施した無電柱化住宅地アンケート調査についてご報告をさせていただきます。
日本では、多くの電柱が設置され、年々その数は増え続けています。他国が無電柱化を進める中、日本も無電柱化政策を進めています。
現在、日本は緊急輸送道路を中心とした防災面での無電柱化に主眼をおき、国道を中心に道路での電柱の削減を進めています。
一方で、市街地開発地や民間住宅地では電柱の増加が抑制されず、増加の一途をたどっています。例えば、令和3年度には新設の電柱が約16.7万本もあり、これに対し撤去された電柱は約13.4万本でしたが、それでも約3.3万本の電柱が増加しています。
新設電柱の調査結果概要(令和3年4月~12月。資源エネルギー庁資料より)
このような状況を踏まえ、私たちは無電柱化住宅地にお住まいの方に対しアンケート調査を行い、無電柱化の利点や進まない要因を検証することに取り組みました。
以前、2021年9月上旬に行われた無電柱化住宅地アンケート調査をもとに、私たちが新しくアンケートを作りかえ、当時叶わなかったインターフォン越しでのアンケート依頼を試みました。実施期間は2月16日~3月31日で、投函戸数882件に対し、66件の回答が集まりました。たくさんのご協力ありがとうございました。

👉【インターン企画】無電柱化住宅にお住まいの方にアンケート調査を実施(2021年9月の記事より)

アンケートの主旨
無電柱化住宅地アンケート調査は無電柱化住宅地にお住いの方々を対象としたもので、実際に住んでいる方々にしかわからない「無電柱化の魅力」や「電柱・電線への意識」があるのではないかと考え、調査をさせて頂きました。
アンケートの方法
調査方法は、Google フォームでアンケートを作成し、そのQR コードを載せたチラシを投函して回りました。投函する際にはインターフォンを押し、応答してくださった方には調査の意図を簡単に説明しました。
アンケートの項目とその結果
以下がアンケート項目とその結果です。


 

 

コメント:回答者様の背景を知るための設問でした。想定していたよりも年齢層の高い方々からたくさん回答をいただくことができました。無電柱化住宅地に住むまでの経緯とも因果関係はありそうですが、それと同時に、比較的若い年齢層の人々の方が関心度は低いのかなと感じました。

 


コメント:地域(大阪・兵庫・滋賀)によって、無電柱化住宅地に対する考え方や関心度の違いを知るための設問でした。地域によって無電柱化住宅地の建設までの背景や住宅地周りの環境の違いが見えて面白かったです。

 

 

 

 

 

 


コメント:回答者様の背景を知るための設問でした。想定していたよりも全体的な住居年数が高かったです。長い期間住み続けたいと思える要素が無電柱化住宅地にあると改めて感じました。

 

 

 

 

 

 


コメント:無電柱化についての関心度を知るための設問でした。「良く知らない」と回答した人がいないのは驚きでした。アンケートに回答してくださる方の関心度がある程度高いものだった、ということもあると思いますが、無電柱化住宅地に住む人の関心度は非常に高いことがわかりました。

 

 

 

 

 

 

 

コメント:引っ越しする際に無電柱化というのが少しでも影響したのかを知るための設問でした。ほぼ全ての人が知っていたと回答してくださいました。引っ越しを決める上で無電柱化というのはひとつの要素になりうると感じました。

 

 

 

 

 

 

 

コメント:引っ越しする際に無電柱化というのが決め手となったのかを知るための設問でした。想定よりも願望を持っていた方は少なかったです。しかし、半分以上の方々は願望があったと回答し、住宅地を見学に来た際に良いなと思ったと回答してくださった方もいたため、それだけ無電柱化に魅力があったのだと感じました。

7.実際に住んでみて期待通りだったものや、逆に期待通りでなかった物があれば記入してください。以下に回答をまとめます。
a.景観の景観の良さに関する期待通りのコメント:
– 景観がよく、街並みの美しさが満足できる。
– 無電柱化により景観が良くなり、見た目がすっきりしている。
b.景観に関する期待通りでなかったコメント:
– 電柱や地下の設備に関連する課題があり、景観の良さとは別に問題がある。
– 景観が良い一方で、インターネットやテレビの受信に関する問題がある。
c.停電や災害時の対応に関するコメント:
– 無電柱化により停電が少ないと感じるが、一部地域での停電復旧の遅れがある。
– 災害時の対応について、無電柱化が安心感をもたらす一方で、地域差がある。
d.その他のコメント:
– 空が広く、景観が爽快であるが、夜間の防犯上の心配がある。
– 車の運転や歩行において、無電柱化が安全性を向上させている。
– 景観の良さに加え、自治会費やインフラ制約などの問題が存在する。
コメント:実際に住宅地に住む当事者のリアルな意見を知るための設問でした。日頃から景観面や安全面の良さを感じているという意見が多い一方で、インターネットやテレビの受信に関して制限があるという不満の回答が目立ちました。

e.その他のコメント:皆様から寄せられたコメントをご紹介します。
・景観がよい。
・期待通り。
・住みたい願望は無かったが、家探しをしながら無電柱がよいと思い始めた。住んでみて、街並みの美しさ、ゆったりさが気に入っている。テレビの視聴に関して、アンテナ線も地下なので衛星放送などの受信の仕方がご近所に聞いてもわからずずっとそのまま。
・広々とした空間が感じられ、気持ちよく暮らせている。一時、信号機に電線を走らせるなど行政間できちんと連絡されていないことがあった。
・団地内は無電柱ですが、外周は電柱があり、外周側に家があるため2階の窓を開けるとすぐに電線がある。 団地内は道も広く快適。
・景観は期待通り 地上波テレビもケーブル契約を強いられることや、インターネット提供業者も限られる等、課題も多い。
・街並みは綺麗で空がしっかり見える事は期待
通りだが、希望の光回線が入らないなど想像しなかった不便はある。
・電柱がないので、子どもが小さかった時にぶつかる事も少なく、通りもスッキリとしている事が期待通りでした。
・景観は良い。車や自転車で端っこを通る時が運転しやすい。地震が来た時の不安はあるが、まだ分からない。
・景観が美しい。只、地下に電線があり、数年前の台風時に水没したせいか、停電が長引いた地区があった。
・期待していた物は無いが、実際に住むと電柱の露出も無く、空を見上げた時等すっきりしていると感じる。
・景観は良いと思う。電柱が無いという事は、電灯が無いという事。夜が暗いので、防犯上は良くない。
・カラス等の鳥がいないと言われていて期待していたが屋根などに普通にいることは少し残念だった。
・電柱、電線がなく景観の良さが期待通りであった。期待通りではなかったものは特になし。
・期待通りであったが、敷地が外周の一番外側であるため、近くに電柱がある。
・わたしは無電柱化区域の端に住んでいるので、目の前に電柱があります。
・景観が良い街並みに一目惚れ!災害時も復旧が早いと説明を聞いた。

 

 

 

 

 

・停電が少ないと感じる。eo光のネットワークが無く加入できない。
・見た目がスッキリしていてよいが、自治会費が高額なのが困ります。
・団地の端にだけ電柱があり、完全に電柱がないわけではなかった。
・ごちゃごちゃせず、街並みがキレイなのは期待通りだった。
・野鳥が休憩する場所が自宅の木々のため、姿を観察しやすい。
・台風で停電した時、電柱がある地区より復旧が遅れた。
・景観が良い。災害の際の危険度の心配が減る。
・台風の時の心配が、少しましかなと思います。
・期待してなかったが、景観が良く非常に良い。
・景観がいい、台風時のアンテナの心配がない。
・空を見上げた時のなにもない感じが素敵です。
・景観が素晴らしい。災害時の対応は心配。
・無電柱化により景観が良い。道路が広い。
・住宅街の景観がよく、停電が起こりにくい。
・景観が素晴らしく、一生住み続けたい。
・無電柱化のところはすっきりしている。
・車の運転で死角が無くなるので良い。
・街並みがごちゃごちゃしていない。
・街並みがスッキリして景観が良い。
・景観はいい。鳥のフンの被害がない。
・見た目が、すっきりしていていい。
・電柱がなく見晴らしが良く期待通り。
・風景はスッキリしていると思う。
・スッキリしていて景色が綺麗。
・電線がない事で景観が良い。
・景観が良く期待通りだった。
・天候によっての停電がない。
・期待どおりで景観が良い。
・景観がすっきりしている。
・外観がすっきりしている。
・空がスッキリしている。
・街並みがきれいで満足。
・上空の景色が爽快。
・景観が全然違う。
・町並みがきれい。
・期待通りです。
・景観、対災害。
・景観が良い。
・景観が良い。
・空が広い。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント:無電柱化が生活の身近にある方々の意識の変化を知るための設問でした。意識するようになったという意見は決して少なくないですが、想定よりも少なかったです。無電柱化されていない地域が圧倒的に多いため、そういった場所を訪れても大きな意識の変化はないではないかと感じた。

9.無電柱化されていない場所で、どういったときに電柱や電線に対して考えることが増えましたか? あれば教えてください。
以下に回答をまとめます。
a.景観や安全性への影響に対する考え方の変化:
– 電柱や電線の有無が景観や安全性に影響することをより意識するようになった。
– 災害時の対応や安全性を考えるときに、電柱や電線の存在が重要な要素となることに気づいた。
– 狭い通りや通行の際に、電柱が邪魔になることをより強く感じるようになった。
b.無電柱化への期待や希望:
– 無電柱化された場所を見て、景観の良さや安全性の向上を期待するようになった。
– 他の地域でも無電柱化が進めば良いと願うようになった。
– 子どもの安全や地震などの災害時に備えて、無電柱化の必要性を感じるようになった。
c.電柱や電線に対する懸念や不満:
– 電柱や電線が景観を損なうことに対する不満や残念さが増した。
– 電柱や電線の老朽化や地震などの災害時の危険性に対する懸念が強まった。
– 電柱や電線による鳥のフン害や、景観の乱れを不快に感じるようになった。
コメント:実際に住宅地に住む当事者のリアルな意見を知るための設問でした。設問7と同じように、景観面や安全面に対して考えることが増えたという意見が多かったです。また、無電柱化される場所に対しての期待や無電柱化の必要性を感じるようになった、という声が無電柱化を促進していく上で貴重な意見だと感じました。

d.その他のコメント:皆様から寄せられたコメントをご紹介します。
・狭く感じてしまうことが増えた。また庭木などが電線にかかっている様子を見ると、危険だと感じる。ただ、経年劣化したらどうなるのか心配はしている。工事費用が恐ろしいことになりそう。
・ごちゃごちゃしてるし、鳥が多いので、電線にとまってフンをするのが気になる。 災害時に電線が切れて垂れ下がっていたら怖い。小さい子供がいるので。
・災害時に電柱が倒れ、長時間停電しているときに、無電柱化されてたら停電を回避できていたのかなと思った。
・景観の問題や、危険性や、安全性を考え、他の地域でも無電柱化が進めば良いのになあーと思います。
・観光地などで電線が張り巡らされているのを見ると残念に思うし、以前より気になるようになった。
・運転中、少し狭い通りで対向車とすれ違う時に電柱が横に有ると、当たらない様にと気になる。
・地震等の天災時に電柱が倒れた時の被害は予測できるものだけでも大きいように感じる。
・やはり、電線が多い場所を見かけると景観が悪いなぁと1番最初に考えてしまいます。
・阪神大震災の被災地を歩いた時に、切れた電線がスパークして跳ねているのを見た時。
・電線でごちゃごちゃした風景を見た時。地震で電柱が倒れて復旧が遅れている時。
・観光地とかで、景観上、電線が無い方がいいなぁと思うことが多くなりました。
・災害のニュースで、災害時に無電柱はどうなるのかな?と考えることが増えた。
・道路にはみ出した電柱の邪魔な事など、電線より電柱で感じる事が多かった。
・地震などで電柱が倒れて来たらと思うと、無電柱化が安心だと思った。
・外観がごちゃごちゃした感じ。車ですれ違う際、電柱が邪魔である。
・景観が悪いなと感じたときに無電柱が良いなと思う機会が増えた。
・写真を撮って見た時に電線が張り巡らされてるとがっかりする。
・台風、地震等で電柱、電線による被害が増すリスクが心配事。
・もともとあって困ると思っていた。通行や災害時、景観上。
・地震などで被害があった時に電線が垂れ下がる事の危険性。
・新しい住宅が建つ時にない方が景観は良いのにと感じる。
・子どもの登下校時などに安全はどうなのかと考えます。
・電柱などが生活空間を圧迫していると強く感じる。
・鳥がたくさんとまっている電線を見たときなど。
・景観が良くない、災害時に危険だと感じる。
・電柱がなければ景観がよくなると感じた時。
・車の運転をしているときに、邪魔になる。
・電柱がなければ道が広々するのにとは思う。
・災害があった時、倒れてくるのが危ない。
・電柱周囲が汚くなっているのを見たとき。
・老朽化や地震の時に倒れないか心配。
・車で走行する際に邪魔だと感じる。
・写真撮った時にいらないなーと思う。
・他の同じような住宅街に行った時。
・狭い道路を自動車で通行するとき。
・車や自転車の走行に電柱が邪魔。
・台風など災害時。空を見たとき。
・狭い道路で電柱ご邪魔なとき。
・車の通行、空の広さ、景観。
・台風・強風、鳥、老朽化。
・大地震発生を想像した時。
・電柱が邪魔、防災、景観。
・狭い道での車との離合。
・車や自転車の走行中。
・景観や災害時の事。
・景観が気になる。
・スッキリしたこと。
・写真を撮る時。
・常に感じる。
・鳥の巣や糞害。
・電柱の圧迫感。
・災害時。
・景色ぐらい。
・見た目。
・運転中。

 

 

 

 

 


コメント:景観面だけに着目した際の変化を知るための設問でした。景観面での感じ方の変化はとても大きいことが改めてわかった。

 

 

 

 

 


コメント:防災面だけに着目した際の変化を知るための設問でした。災害が頻繁に起こるわけではないため、景観面に対しては劣るが、防災面に関して感じ方の変化はあることがわかった。

12.防災面や景観面で感じ方が変わった具体的なところがあれば教えてください。
以下に回答をまとめます。
a.防災面での感想:
– 電柱や電線の無い環境では地震や台風などの自然災害時に安全であると感じる。
– 災害時に電柱や電線が倒れることによる二次災害を心配せずに済む。
b.景観面での感想:
– 電柱や電線がない街並みはスッキリとして美しいと感じる。
– 窓からの景色が良くなり、生活環境の満足度が高まる。
c.無電柱化に対する安心感や期待:
– 電柱や電線のない環境に住むことで安心感があり、子どもの安全を考える上でも良いと感じる。
– 無電柱化を進めるべきだと考える。
d.災害時の復旧や対応に関する不安や懸念:
– 無電柱化地域での災害時の復旧作業や対応には時間がかかる可能性があり、その点に不安を感じる。
– 液状化した場合や地震などの災害時に復旧が難しくなるのではないかという不安がある。
コメント:実際に住宅地に住む当事者のリアルな意見を知るための設問でした。実際に台風や大雨で防災面の感じ方が変わったという意見があった一方で、復旧に手間や時間がかかるのではないかという不安も目立った。

e.その他のコメント:皆様から寄せられたコメントをご紹介します。
・電柱があれば、地震の際に倒れて家を崩壊させたり、道を塞いで救助などで二次災難が起こったりするのが怖い。ただ、災害からの復旧を考えると、電柱の方がいいと思います。無電柱化で大きな災害が発生した場合、復旧が苦難というか無理というか、電柱の場合の数倍の時間がかかると思います。住んでる側から言えば、不便な期間が長くなるかと思います。が、そんな大震災の場合は、家も半壊していると思いますので、復旧とか住むことは考えなくて良いのかもしれません。
・景観がいいと言うのはよく聞くが、防災面でメリットがあると言うことは知らなかった。「無電柱」と言うより、「地中埋設」と言う表現で耳にしていたので、電線を埋めるための工事が大変なんだろうと言うイメージ。 実際に電線を埋める工事をしているところを見たことがあるが、工事の規模も大きそうだった。震災時に電柱が倒れている写真を見たら、無電柱の方がいいのかもしれないと思った。
・埋立地のため、液状化した場合どうなるのか?どこが断線しているのか等、全部掘り起こさないと分からないなら、復旧までとてつもなく時間がかかるのではないか?という不安。
・防災面は倒れる心配。その反面、地中にあることで復旧の遅れについても考えることが増えた。電柱、電線の多さに驚き、無ければ景観がいいのにとよく思う。
・海外にも住んでいたので、日本でも電柱のない街に限定して家を探したので、変化と言うものは無い。電柱や電線だらけのところに家を買うつもりはなかった。
・阪神淡路大震災の時には、電柱が折れて、電線が人の近くまで垂れ下がっていて危険で怖い思いをしたけど、ここでは、そういう事が無いので、安心できる。
・景観面は、空の見え方が変わった。 ただ、街灯をどう確保するのかは問題。足元灯では暗く防犯面が不安。防災的には、復旧が遅れる要素となる。

・台風などで電線に木が倒れひっかかったりして停電になるニュースを見ると無電柱化は安心だが、地震の時にどうなるのか不安。
・今の家で震災の体験がないので、無電柱の場合の影響がどんなものかわからない。 景観面だけみると、絶対無電柱が良い。
・電柱の倒壊等が無い分、水没の停電等長引く可能性があるので、電気自動車を購入し、動く蓄電池として使っている。
・電線が無いのが当たり前になってしまい、 今後転居する予定はないが、子供たちが自立した時には勧めたい。
・地震では地上に電柱がある方が早く回復出来ると聞いたので無電柱ではない方がいい場合もあると気づいた。
・窓から見える景色が、やはり違うと思う。せっかく家を建てても、窓から電線がたくさん見えると残念。
・防災では電柱が倒れることによる被害が無い。景観では電柱による圧迫感がなく開放感を強く感じる。
・変わったわけではない。大学時代に都市計画を専攻し無電柱の美しい街並みはいくつも見てきた。
・見晴らしが良く心地が良い。災害時二次被害を防げるのではないかと感じるようになった。
・災害時の電柱倒壊や電線の切断による垂れ下がりの危険や、共同溝によるインフラ整備。
・関西で台風があった時に、他の地域では停電があったが、無電柱化の地域では無かった。
・景観面で電柱のある街から車で走行していて無電柱街に入ったとたんにスッキリする。
・地震の際、電柱が倒れたり、電線が切れて垂れたりする心配がないので安心している。
・災害時に電線が発火したり倒れてきたりすることがないという安心感ができた。
・街がスッキリしていて、電柱は地下へ埋め込む方がいいと思うようになった。
・細い道で運転している時、電柱がなければもっと運転しやすいのにと思う。
・地震が起きた時、台風の時は安全 また、見た目もすっきりしていてよい。
・すぐ近くに電柱のある街がありますが明らかに景観の差があります。
・地震で電柱が倒れる心配がないのは安心だなと感じるようになった。
・他の地域と比べて、空が綺麗に見えるなと感じるようになった。
・見た目も邪魔だし、台風などあった時、倒れてくると危ない。
・電柱がある景色が、ゴミゴミした印象に感じるようになった。
・台風の影響で停電の復旧が遅かったのであまり変わらない。
・電線に邪魔されず消火活動ができる。 鳥の糞害等もない。
・阪神淡路大震災を経験しているので、避難時の安心感がある。
・震災のニュース映像を見る度に電線の垂れ下がりが怖い。
・窓を開けて景色を見る時は電柱がない方が遥かに良い。
・防災面はあまり良く分からないが、景観で変わった。
・電柱の圧迫感がない、道路の道幅を広く使える。
・地震が来たときに復旧費用が莫大になること。
・景観は電線電柱がある場所よりは綺麗だと思う。
・子どもがいると電柱がないだけでも安心する。
・電柱や電線で景観が悪い街を歩きたくない。
・地震などで電柱が倒れる心配がないこと。
・今回の震災で無電柱化の大切さを知った。
・景色を楽しむようになった(特に朝夕)。
・電気工事の高所作業が無いので安心。
・停電になりにくい。カラスが少なめ。
・電柱がないことで空が広く感じる。
・狭い道路では電柱が邪魔である。
・電線は醜く、台風等危険
・無電柱化を進めるべき。
・見通しが良くなった。
・台風や暴風時の安心感。
・空が広く感じる。
・死角が少ない。
・景色が良い。
・空が広い。

 

 

 

 

 

 


コメント:率直に住宅地に住んだ人がどちらを選ぶのか知るための設問でした。多くの人が無電柱化住宅地に住みたいという意見の一方で、一般住宅が良いという意見もありました。その理由としては、災害時の復旧速度に不安があるようでした。無電柱化を広めるためには、そういった面の不安や不満の解消も必要だと感じました。

 

 

 

 

 

 

コメント:率直に住宅地に住んだ人がどちらを選ぶのか知るための設問でした。ほとんど前問の回答内容に等しかったです。無電柱化が進んでほしい思ってもらうためには、無電柱化住宅地の魅力に気づいてもらうのもひとつの必要な要素のように感じました。

15.逆に電柱や電線の魅力を感じることがあれば教えてください。
以下に回答をまとめます。
a.復旧や保全に関するメリット:
– 電柱や電線の従来の設置は、災害時の復旧が早く、修理や保全のための費用が低いと考えられる。
– 不具合が発生した場合、目視で原因箇所を特定しやすい。
b.地域の特色や風景としての魅力:
– 特定の地域や下町などでは、電柱や電線が街の風景やアクセントとなっており、ノスタルジックな魅力があると感じる人もいる。
– 電線だらけの風景に魅力を感じる人もいる。
c.その他の魅力や利点:
– 電柱や電線があることで、人の手が入っている感じがあり、地域の温かみを感じることができる。
– 断線やトラブル発生時に迅速に対応できると考えられる。
– レトロ感を求める人にとっては、電柱や電線が街の風景に加わることで好ましいと感じる場合がある。
– 設置費用が比較的安く、点検やメンテナンスが容易であるという利点がある。
コメント:無電柱化が生活の身近にある方々が電柱や電線にどんな魅力を感じているのか知るための設問でした。個人的には、一番面白い設問でした。復旧の速さは良く言われるメリットではありましたが、電柱そのものの景観を良いと感じる人も一定数いることがわかりました。
日本にしかない雰囲気だからこその魅力もあり、アニメ大国の日本だからこそ電柱や電線がある街の風景というものに魅力を感じる人もいるのではないかと感じました。

d.その他のコメント:皆様から寄せられたコメントをご紹介します。
・災害からの復旧を考えると、電柱の方がいいです。日本は地震が多いので、観光地以外は無電柱化は避けたほうが良いかと思います。ただ、その規模の大きさの災害は、一生に一度も無いのが普通の人かと思いますので、大災害に合った時は直ぐの復旧を諦め、災害時に電柱が倒れて道をふさがない事に重点をおいて街をつくる、それがベターなのかもしれません。
・震災で破損した場合は従来の電柱の方が復旧が早いそうなので、それが本当だとすると魅力だと思う。暴走車が歩道に乗り上げず、電柱にぶつかって止まって歩行者に被害が出なかった時。電柱や電線に魅力は感じ無いが、野鳥が羽休め出来るのだとは思うが、やはり、無い方が景観、安全性を考えるとベター。
・追跡調査に役立つ
・私も教えて欲しいです。
・不具合が発生した場合、原因箇所が目視で見当がつけられるだろうと思う。レトロ感を求める人はいいのでは?
・魅力は、感じない。
・水害時の復旧時間やトランス類の水没が無い。
・鳥が止まる位。でも糞害があるかも。
・昭和の街のノスタルジー
・点検が容易。
・傷んでる所がすぐに目視出来る
・メンテナンス等、人の手が入っている感じがして、人が生活している温かみがある。
・魅力については特に感じない
・設置費用が安い。
・停電時の復旧が早い。
・地下に埋めないことが、地震の復旧や経年更新的にメリットは大きい。
・電線だらけの町の風景とかには魅力を感じる。
・無電柱化ではあるが、将来の修理や保全目的の積立てが自治会費の中に追加されている。
・無電柱化が当たり前になればこの費用はみんなが平等に負担するのかそもそも負担しなくて済むのかが気になる。
・断線時に復旧が早い。
・写真などでは思うこともあるが、住んでいると気にはならない。
・日本のアジアの原風景のように感じる。
・災害時復旧が早いのでは。
・景色のアクセントになる時。
・地震の時に回復が早いこと。
・悪い意味ではなく都市部の下町などでは逆に電柱と電線の景色が似合う街もあると思う。
・レトロ。
・特にない(16件)。

アンケート調査に参加したインターン生の感想
アンケートにご回答いただいた多くの皆様、ご協力ありがとうございました。
無電柱化については景観面や防災面でのメリットを感じている方々が多くいらっしゃいました。一方で、加入できないネットワークがあったり、普及や修理に時間がかかったりするのではないかという意見が多かったです。
また、アンケート調査の枠を超えて調査に協力してくださった方もたくさんいらっしゃいました。そういった方々からも無電柱化住宅地に住むまでの背景や住んでからのリアルな感想を聞くことができました。
無電柱化住宅地アンケート調査の活動を通して、私たちインターン生が感じたことを振り返りましたので、掲載させていただきます。

大阪経済大学 伊地知勇太
住宅地にアンケート調査をお願いする活動を通して、個人宅に行ってお願いして怒られたり、不審感を住人の方に持たれたりしないか不安でした。
しかし、声をかけて見ると、思っていたよりしっかりお話を聞いて下さる方もいたりして、調査を何とか進められました。また、アンケート調査を通してなかなか回答率が上がらない事や受け取って貰いにくい所に苦労しましたが、腰を低くして丁寧な言い方を心掛けたり話すマニュアルを自分の中で整えたりしました。
良かった点は、調査に何回も行くことで時間帯によって昼間の方が、人は少ないが受け取って貰いやすかったり、逆に夕方になると人は多いが、「忙しいです」と断られてしまうなど、雰囲気が違ったりする事を学べました。
また、アンケート結果を見ていて考えた事は、少なからず無電柱化住宅地に住まれて電柱について考える事が増えたと言う人が多い事や景観面・防災面を考えられている方が多いと言う事です。ここから、私は無電柱化の防災効果におけるメリット・デメリットや景観面の発信を強化していく事が今後の広報でも必要かなと感じました。

同志社大学 菅 剛宏
このNPOに入り、まずは実際に無電柱化住宅に住んでいる人に無電柱化の良さ、感じることを聞きに行こう!と考え、住民の皆さんにアンケートを取りに行くことを決めました。アンケート方法は「アンケートフォームに跳ぶことができる用紙をポストに投函するだけ」なのか、それとも「一軒一軒インターフォンを押してアンケートに答えてもらうように促してから投函する」のかどちらを取るかを迷いましたが、実際に口で自分たちが何者なのかを名乗ってから投函したほうが、住民の皆さんにとって印象が強く残ると考え後者を選択しました。
事務所でチラシを100枚刷り、意気揚々といざ無電柱化住宅が立ち並ぶ場所へ。「早く無電柱化住宅に住んでいる人に直接話を聞きたい!」という気持ちでした。
しかし、目的地である無電柱化住宅に着いたとたん、全く違う思いが芽生えました。それは「知らない人の家のインターフォンを押す怖さ」でした。
住宅が「攻め込むのが難しい要塞」のように思えるほどで、「どんな反応をされるのだろう」正直インターフォンを押すことを躊躇してしまいました。しかし勇気を振り絞って声を掛けました。暖かい反応と冷たい反応のどちらが多かったかと言われれば、冷たい対応をされるときの方が多かったです。しかし何軒かに一度、暖かく自分たちの声を聞いてくれる人がいた事がとても心の救いになりました。
アンケート結果を見ると、大多数の人が無電柱化に対してよい印象を持っていたことが分かりました。そのことが後の無電柱化を推し進める活動をする中で大きなモチベーションになりました。

立命館大学 武田 翔真
無電柱化住宅地アンケート調査2024を通して、たくさんのことを考え、実行してきました。以前に無電柱化住宅にお住まいの方々にアンケートを実施したことがあると聞きましたが、そのときとは全く違う調査にできるように意識しました。そのため、企画の意義や目的などを考え直し、そのために必要な質問や調査の形式を考案しました。調査を開始してからも改善点を洗い出し、調査の方法を見直してきました。
アンケート調査を実施する上で、私が個人的に意識したことは調査方法の検証でした。
休日と平日の同じ時間帯に同じ枚数だけのチラシを配り、直接・インターフォン・留守の3つに分けてデータを取りました。休日の方が多くの人が話を聞いてくれる傾向にありました。平日は留守な家庭が多かったのですが、時間をおいて回答してくださる方もたくさんいらっしゃいました。
特に休日の訪問した方々は、私たちの活動に真摯に向き合ってくださり、数十分も話をしてくださった方もいました。そこで聞いた話も非常に興味深く、その地域についてもっと調べてみたいと感じました。
一方で、何軒も回ったなかで冷たい態度を取られてしまうこともありました。そういうこともあり、見知らぬ相手の家のインターフォンを押すにはかなり勇気が必要でしたが、これも調査方法のデータを取るためだと言い聞かせることで、不安や恐怖が自然となくなり調査を進めることができました。
調査を進める中で、無電柱化住宅地にお住まいの方々の意識や考えを知るうちに自分自身の無電柱化に対する関心も高まり、これをもっと多くの人に周知したいなと感じるようになりました。今回は大阪府・兵庫県・滋賀県の3つの府県を対象としていました。私が調査を担当した地域は地元である滋賀県でしたが、滋賀県は他の都道府県に比べても無電柱化住宅の意識が高いとは言えないというのを感じていました。そういった背景のなかで、数少ない無電柱化住宅地にお住まいの方々から聞ける話は貴重なものでしたし、無電柱化をもっと広めていきたいと強く思うきっかけにもなりました。今回の調査を今後の活動にも活かしていきたいなと感じています。

以上がインターン生による振り返りとなります。
基本的にはそれぞれ個別で無電柱化住宅地に調査に赴きましたが、互いに調査の現場や課題などを共有し合い、より良い調査とするために頑張ってきました。
各々が調査を進める中で、無電柱化の必要性に気づき、無電柱化を広めていきたいという気持ちが強くなっていきました。そして、このように調査した内容を共有できる場があることに感謝しております。今後はこの調査を活かし、電線のない街づくり支援ネットワークで取り組ませてもらっている個人の企画をやり遂げたいなと感じています。

インターン生を代表して武田翔真が今回の調査報告をまとめさせていただきました。