東京活動委員会
1/30 開催 令和5 年度第5回民間SWG 報 告
2024 年2 月14 日 時間:18:00~19:30 場所:日本みち研究所 分室 WEB:Cisco Webex

1.無電柱化の動向
〇能登半島地震
・救助活動の障害を考えると、電柱・電線は、架空線よりも地中化のほうがトータル的によいのでは。
・ガス管は、支障はなかったか。溶着・圧着しているので強いのか被害状況が少ない感じ。
→電線類の管路も同様に被害が抑えられるかも。検証が必要。

2.低コスト手法の手引き
→無電柱化推進技術検討会では
【手引き(案)の改訂方針】(案)
〇軒下・裏配線等の非地中化手法についても記載し、管路埋設だけではなく、多様な無電柱化手法や施工方法の工夫、新技術・新工法の活用等によるコスト縮減を打ち出す。
〇施工時のコストにも留意した検証による、最適な低コスト技術の採用によるコスト縮減を記載。
〇低コスト手法の位置づけ(定義や適用条件等)を明確化→分類と適切な名称の変更
〇Ver.2 の内容を継承しつつ、これまでの技術開発の状況を適切に反映した内容とするため、図書の名称を下記に変更。
(現行)道路の無電柱化低コスト手法導入の手引き(案)
〇〇〇〇〇〇〇〇
(改訂後) 無電柱化のコスト縮減の手引き(案)

3.北海道無電柱化推進協議会
ニセコ→3600 本の角型FEP を使用
電力管路用試験器(ボビン)・通信管路用試験器(マンドレル)
規格の変更・統一を。地域によって規格の数値が違っていても、それぞれの地域で統一されていればいいのでは。500L(北海道)、300L(中部)など。

4.NPO からの提案
1_ 地上機器の置場、前倒しで協議
※発注後に交渉すると、施工開始がさらに遅れる。

2_ 通信管・PV 管の統一
※Φ75 に統一しては←但しΦ81 について考慮しておく必要がある。
※電力管にしても管の種類をできるだけ絞る。

3_ 側溝管の貫通 ~イレギュラーをレギュラーに~
※電線共同溝の分岐部から施設へ引き込む為の電線用の管路が排水用の側溝にさえぎられて下越し・上越しができない場合にやむなく側溝を貫通して管路を引き込むことで支障がきたり、黙認での施工が進められているケースがある。

従来型の電線共同溝では管路が深い為、あまり無かったが稀に側溝を貫通する事があり、その度に協議が必要だった。防災(排水)面でも協議が必要。
低コスト浅層埋設の標準化に伴い、標準的に管路が浅く下越しが難しくなることで側溝貫通の機会が増え、その協議の時間が無電柱化のスピードアップを阻害する可能性があるので、その対策をマニュアル化する事でコスト減と効率化を推進する。
※ただしなんでもOK はNG。一定のルールは必要か。

4_ FEP管の歩掛の問題 ~地域(地整)によるが統一を~
※標準精算単価を基準にしている。
国総研では、データを持ち合わせていない。
物価調査会にお願いして調査してもらわないと、詳細に。
※トンネル工事と電線共同溝←同じ歩掛はおかしい
※中部地整・電線共同溝を基準にしてパッケージをつくっている。
※東京で基準になっている数値の業者が、実際に発注されていない。
※電線共同溝の電線管は塩ビ管が主流であったがそれに代わる低コスト材料として角型FEPが無電柱化マニュアルに掲載され、北海道・中部・四国地区の国土交通省や東京都の無電柱化(電線共同溝)工事で正式に採用、実際に施工されている反面、他のエリアでは採用が進んでいない。
※理由としては電力事業者からコンセンサスが得られていない等もあるが施工業者から施工性が悪い、通線時のリスクが大きい等の話がある中で特に施工歩掛が塩ビ管より圧倒的に安いとの話が挙げられたが意見を聞くと安くないといわれている地域もあり、そこでは採用と施工が進んでいる。

5_ 小型BOXを露出型から埋設型へ
・埋設型のほうが、トータルで考えるとメリットが大きい。
埋設型の施工性←露出型と比較して(据付け)
・蓋が独立しているため、曲線施工が可能、特殊部前後の施工が容易。Good!
・土工や舗装の数量が増。Bad
・鍵が不要・蓋構造が単純。Good!
・据付高さの多少の誤差は許容される。特に横断勾配対応が楽。Good!
・蓋がガタつかない。Good!
・土被りをとることで車道対応可能。Good!
埋設型の施工性←露出型と比較して(ケーブル入線)
・大規模な入線、舗装をはがす必要。Bad
・ある程度の距離であれば、蓋をしたまま引き込み可能。Good!
※入線しづらい点があるか。
埋設型の維持管理←露出型と比較して(製品・ケーブル)
・蓋の断面形状が単純で強度上有利。Good!
・舗装のかさ上げ時、小型ボックスを据え直す必要 がない。Good!
・雨水の流入が少ない。Good!
・埋設のためセキュリティ面で有利。Good!
維持管理←露出型と比較して(歩行時の安全性)
・蓋が舗装下になるので、粗度の差が生じない。Good!
・蓋に段差が生じない。Good!
景観性←露出型と比較して
・維持管理時に舗装をはがす必要があり、仮復旧時に景観性が悪い。Bad
・特殊部以外は舗装に隠れる。Good!
・舗装材の選択肢に影響が少ない。Good!

6_ 標準部材の見直し→拡大してはどうか
※2_・6_は、現状でも人不足で、物流の人材も今後もっと悪化することを考えると、ジャストインタイムで資材を配送・搬入するシステムを早急に考えないといけない。※人材不足、施工の効率化は、将来益々厳しくなる。その点も考慮して提言を受けとめていただきたい。

5.その他意見
・電線共同溝マニュアル、情報ボックスマニュアル、日本道路公団マニュアル(S48)で、※20cmの離隔が必要。高圧?塩ビ管?現実にそぐわない?※細かなところがもっと確認できたら、掘削断面も詰めることができないか。
・管の統一 できるだけ統一してジャストインタイムで供給することが目的←電線管理者自体も検討しているのではないか
・小型BOX 引き合いは? 引き合いは出ているが、本来の意味で使われていないケースが多い(幅員が狭いところで使う目的だったが)。
・繊維さや管←NTTもこれからスパンを伸ばす意向 材質の問題、マニュアルに載らないと難しい。電力では現状使えない。短いor長距離向き。
・ICチップ 提案できるのでは。 架空線だと一目でわかるが、地中線は分かりづらい←セキュリティ面で使えるか。
・PRVE→PVは肉厚だが、安価で使いやすい。 PRVE←VEにソケットをつけたのがPRVE←短い NTTの規格ではPV管が中心なので、NTT以外での通信管しか使えない。
・民間SWGは、一定の役割は果たしてはいるが、身内だけの話し合いになりがち。今年度から電線管理者の関係者も参加されているので、発言していただける場を設けて、議論を深めたい。

6.次回の予定
3月5日(火)15:00~17:00の予定