インターン生企画 無電柱化・異文化取材 その2

◎なるみさん(オーストラリアに4年間在住)
元同級生であり中学卒業後、親の転勤
Q1. オーストラリアって電柱多い?
A.オーストラリアは電柱少ない。だから空が広く大きく見えると思う。また、日本よりも道路が広い。景観的にはないほうが好ましい。
Q2. 日本の方が(電柱が)多い?
A.日本の方が圧倒的に電柱が多い。どこでも電柱があり、当たり前の光景になっていると思う。
Q3. 電柱無くしたほうがいい?
A.電柱ない方が、見栄えは良いかもやけど、日本でなくそうと思ったら難しいよな〜って感想(日本は自然災害が多いから)。

◆感 想◆
日本よりも電柱が少ないのが、イメージ通りだった。電柱がないと空の開放感がある。という意見はまさにその通りだと思った。また、日本に住んでいた彼女だからこそ、オーストラリアと比較して、日本では工事が難しそうという印象を持っていたのだと思う。私にはその考えがなく、ほかの人がどのような印象を受けているのか気になったので、実際に比較するために、日本の友達に無電柱化について、説明して意見を聞いたところ、‘’地盤が割れたら、地中に埋まっている工事はどのようにするのか。掘り起こしてするとしたならば、費用が余計にかかるのではないか。‘’と言われた。私の周りでは、無電柱化を認知していてもなお、日本では難しいのでは、と感じている学生が5/12であった。

◎アルタさん (モンゴル・ウランバートル出身)
出稼ぎに親元を離れて一人暮らしをしています。
日本に来てから、まだ一年もたっていません。
・日本は電柱が多いと思う。
・必ず、道路のそばに電柱がある印象。
・モンゴルにも電柱はあるけれど、日本よりは多くない。イギリスに在住したこともあり、そのときも、同様の印象を受けました。
・無電柱化を知っている(地中に埋めることも知っていた)。

◆感 想◆
道路のそばに電柱があるという印象は必ずついてしまうものなのだと改めて実感しました。彼女は電柱があることで、日本の景観自体は悪くなっていないと思う。むしろ日本らしいと思っているそうです。

◎アメハドさん (バングラデシュ・ダッカ出身)
・母国でも電柱(電線)があったので、違和感はなかった。
・地中化を認知していた。
・電線がなくなれば良いと感じることは多かったようです。
・日本の景観は美しいと思う。
・日本人は優しい人が多い。

◆感 想◆
アルバイトの休憩中に聞いたので、内容が少ないです。
彼の話を聞いた後、自身でダッカについて調べました。蜘蛛の巣のような電線の数々に驚きを隠せませんでした。交通の妨げになっている箇所も多々あり、現在では、無電柱化が推進されているそうで、早く整備されることを願うばかりです。やはり、電柱があることで迷惑・不便と感じることが多いのだと、改めて気づかされました。

スペイン マドリードの住宅街

◎ブランさん (アメリカ・ロサンゼルス出身)・ガブさん (スペイン・マドリード出身)。
大学の交換留学生。私が小学生の頃にしていたことを知った友人に誘われ、百人一首サークルで出会いました。二人に同時質問したのでまとめました。
・母国の電線はほぼない。あることが珍しい。日本に来て初めて、電柱を見たかもしれない。なぜ無くさないのだろうと思う。
・日本は電柱が多いと思う。電柱で景観を損なう場所が多いと思う。観光地などは特にあってはならないと思う。
・日本の電柱の数を伝えたら、あまりの多さに驚いていました。増え続けている現状も理解できないようでした。
・無電柱化を知らなかった(電柱がないのが当たり前になっている可能性が高い)。

◆感 想◆
先進国では電柱がないのが当たり前になっているので、先進国の中でも日本は遅れていると感じた。無電柱化に莫大な費用が掛かるのは世界共通認識ということを前提に、無電柱化を達成することは、他国に日本が豊かで経済力あることを示す意味合いもあるのではないかと思う。様々な問題がある中では、優先順位が現状高くない無電柱化を推進できるほど、日本には余裕があるのだと誇示することができると思う。もちろん一番の目的は自然災害の対策のためであるが、無電柱化を進めることで戻ってくる利益は多いと思いました。また、日本には留学生を虜にする魅力が多くあるのだから、もっとよりよい日本にするためにも、景観をよくするべきだと強く思いました。

◎なるみさん(オーストラリアに4年間在住)。
元同級生であり中学卒業後、親の転勤【番外編 (*’▽’) 】
Q4.オーストラリアと日本の違いは何? 教育方針が違う!
・ここで言う学校は、高校 ・授業でみんなラップトップ(中1の代ぐらいからかな)使う。ノートとるのは、数学とかの授業ぐらい?
・髪の毛染める、ピアス、タトゥー、アクセサリー、ネイル、メイクアップ、全部あり(逆に先生達がネイル可愛いねとか褒めてくれる)。
・厳しい学校は、制服一式学校指定やけど、なる・・の学校はそんなに厳しくない。
・Formal(卒業式の後のディナー)がある。ドレス着る!
・f-word※を先生に使うと謹慎受ける。
・授業中もスマホ使って良い(最近ダメになったけど、去年は自由やった)。
・授業中に飲み食い、音楽聞く。
・先生に隠れてラップトップで映画見る。
・放課後はジム通いの子が多い。
・車で学校来る子おる(免許取って良いから)。
・本免とるのに、3~4年かかる。
・age of proof cardって言う、年齢を確認するためだけのカードがある(酒買う時とか、クラブ入る時に使う)。
・18歳からお酒飲める。
・だいたいの店が17時、18時に閉まる(不便!)。
・物価が大体、日本の2倍する。
・イベント毎に入場練習とかその他諸々しない(急に始まる)。
・日本みたいな部活がない(活動はあるけど)。
・学校イベントが多い。
・たまに、校庭でBBQしてる。
・キャッシュレス。
・日本のアニメめっちゃ人気(みんな日本、日本語、日本人、好き)。
・たまに通りすがりにアジアンヘイト受ける(殴られたり、髪の毛引っ張られたり、暴言吐いたり、ばり突っかかってくる人もおる)。
・朝から鳥がめっちゃ鳴く。
・夏はビーチ。
・高校3年生をyear 12って言う。
・学校の授業は、主に出された課題を進めていく感じ。
・まじでschool fightがある。
・バスが時間通りに来ない。
・家、土足で入る。
・お風呂は10分まで(house rule)。
・ここの人達、週に2、3回しかシャワー浴びない。
・湯船入らない(水道代バカ高いから?)。
・風邪引いたら、大体パナドールって言う薬。
・学校は最低でも15:15に終わる(放課後、homework clubって言うのがあって、それも16:30には終わる)。
・先生帰るの早い。 ・クラスの前でプレゼンテーションする授業が多い。
・日本とオーストラリアは季節が真反対(そっち夏こっち冬)。
・冬に結構雨が降る(台風はない)。
・紫外線が痛い。
・多民族、多文化、多宗教。
・もちろん良い人もおって、通りすがりに可愛いねって言ってくれる。
・体型とか顔のパーツには極力触れない(相手にとったらコンプレックスかもしれないから)。
・告白文化じゃない。
・年齢差はあまり関係ない気がする(友達にしても、付き合うにしても)。
・公共の場でお酒を飲むのは違反。
・バスは手を上げないと止まってくれない(バス停で待ってても)。
・タクシーは一般車やから自動じゃないから、自分で開ける。
・家は大体一階建(二階建てもあるけど、主流じゃない)。
・注文したら、名前聞かれる。
・救急車が有料。
・ガソリンスタンド(セルフサービス)でお金を払う時は、店舗に入って払う。
・自転車に乗る時はヘルメット着用が義務(しなかったら罰金)。
・公園にBBQの設備がある(自由に使える)。
・道端に自動販売機がない。
・卵を生で食べたらダメ。
・学校での休憩時間は2回(リセスタイムとランチタイム)。
・ベジタリアン、ヴィーガンの為のメニューが多い。
・はっきり物を言わんと伝わらん(気持ちを察するとか無い)。
・友達(性別関係なく)でもハグする。
Q5.オーストラリアに行って驚いたこと!
・日本の無電柱化は知らなかった。
・まず、日本で進めているとは思っていなかった。

◆感 想◆
オーストラリアと日本では教育方法が異なるという点に着目した。海外の方は電柱がないのが当たり前という価値観があるので、日本でも義務教育の過程の中で無電柱化について学習するべきだと思う。そして、日本に電柱があることに対して、違和感を持つようになってほしい。大人になって、無電柱化を知るのと、小さい頃から知っているのでは、納得の度合いが大きく異なると思う。これらから得られる効果として、地中化工事の際に、住民理解が得られやすくなると思う。

◎アルタさん (モンゴル・ウランバートル出身)【番外編】
私がtelephone poleと聞いたので、電柱を電話ボックスと勘違いされましたが、一応載せておきます。
・モンゴル人はみんな携帯を持っているから、電話ボックスは見たことがない。イギリスに行った時にも、見たことがあるから、島国特有なものだと思っているよ。日本人は電話ボックスをよく使っているよね。私も一度使ってみたいな。
でも、あまりお洒落なものではないと思う。
・固定電話が多い印象もあります。
・モンゴルでは、紙幣しかないので、電話ボックスの貨幣を入れる仕組みが分からず、彼女にとってそれを使うことは難しいことらしい。

◆感 想◆
電話ボックスの話から、私の当たり前の日常が彼女にとっては、新しいことばかりで、常に先入観のない率直な意見が聞けるので、新しい学びが多かったです。自分とは違う視点で同じものを見ている感覚が楽しいと感じた。